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kodomoomoi no mori

credit

Planning +Art Direction +Design +Coding
+3D development +Front-end development +Back-end development: yoshihiro mizuta
Client: Bag&Luggage IKEDAYA
Logo design +Adviser: masaaki koga

description

恐らく池田屋さんは自分のお客さんの中で、最も大きな規模を誇る。

紹介してくれたディレクターの甲賀さんとは明るい未来の楽校というコミュニティに参加したときの楽長にあたり、業界の大先輩でもある。その大御所の大先輩からある日、一本の電話がかかってきたのだ。正直びびった。そしてその電話の命により伺ったら、いきなり池田屋さんとの顔合わせミーティングだった。


わたくしは、目立たないところで、こぢんまりと、ささやかに生きていたい人間である。好きな漫画のキャラクターは吉良吉影であって、尊敬もしている。(切った爪をコレクションしたりはしてないが)

そこに忽然と現れた、この規模のお客さんである。当時は逃げ出したいと考えたかもしれない。それほどわたくしは臆病なのだ。


ただ先述した楽校でプレゼンテーションの作法を学んだし、これまでも小さいなりに様々なプロジェクトもこなしてきた。それもあってか、臆したりせずおっしゃと、腰を上げられたのかもしれない。とにかくやってやろうと思った。


『子ども思いの森』とは、池田屋さんの社会貢献事業で、ウェブサイトには『自主事業の企画・運営および私たちの活動目的に賛同してくれる個人・団体への支援を通じて、次世代を担う子どもたちに必要な生きるちからづくりをサポートします』とある。池田屋さんの重要な3つの活動の1つである。

その1つを担うウェブサイト本体をわたくしがつくるのか……。いや、当時はそこまで思考は及んでなかったかもしれない。とにかく、与えられた仕事を【とにかくやらねば】という意識で頭がいっぱいになった。


自由にやっていいと言われた。池田屋さんの行うことは難しいので、自分はとにかくわかりやすい企画を目指した。

木が集まって森となる。森の彩りが美しくなったら面白いと考えた。最終的に、ハッシュタグ『#子ども思いの森』をつけたインスタの投稿を収集して、その一枚一枚を木にたとえ、その1枚から色を一色抜き取り、一本の木とする。それを集めて森としてみせたら、それは、子ども思いの森のカラーになるのではないか、と計画した。

企画書の画像も添付しておく。


森は、初めて用いるthree.jsで実装した。もちろん、初めて扱うので七転八倒した。が、ぎりぎりで納期に間に合った。結果的には、実装までした最中、Facebookに買収されてしまったInstagramは改悪され、機能は制限、このアイデアは机上の空論と化してしまった。

企画の肝が実現不可能となってしまったため、非常に悲しかったが、見た目は3Dでつくっていたので、出力として美しい森はなんとか残り、今の形となった。


希望としては、『#子ども思いの森』のハッシュタグはもっと広まって欲しかったが、こういうこともあるという事例、良い経験になったと思う。自分ではどうにもならないこともあるのだ。

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