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uraniwa

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Art Direction +Design +Coding +Front-end development +Back-end development +Animation: yoshihiro mizuta
Client: Akihito Nakatani (YAMANOIE)

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「誰が」言ったかではなく「何を」言ったかを見よ、とわたくしの師匠は言う。


今年は夏なんてものはまったく無く。例えば。毎年足を運ぶ音楽フェスにも一切参加せず、静岡駅周辺から離れることもなく、ただディスプレイと天井を交互に見返しながら、黙々と鬱々と考えていた。

作業が進まない。なんかウェブサイトつくるの楽しくなくなっちゃったかもしれない。
と、白い天井を見つめながら、思う。

今夏も人体実験は続いており、エアコン無しの生活をしていた。暑い。へそに汗が溜まる。昔はエアコンなんてなかったのだから、と自分を無理にでも納得させるのだが、扇風機から射出される熱風。逆に暑い。時代は流れたのだな(地球温暖化)ということは、もはや認めざるを得ない。

わたくしは、相変わらずウェブサイトに関わるほぼすべての作業を一人でしこしことこなしている。ウェブとリアルの境目がなくなりつつある言われる昨今、そんな時代じゃない、時勢に合わないことは重々承知の上で、そんなことをやっている。


プロジェクトに関わる人間が多くなるほど、告知をする必然性のある人間が増える。「デザインで関わってます」「プランニングやりました」「フロントでちょろっとごにょごにょしてます」「システム担当しました」。

SNSの告知をお金で買う時代によー、これは強い。「シェアしました」や「共有させていただきます」よりやっぱ強いよ。心血注いだ本人が言ってるんだからな。


一人でやってることの強みは、お客さんの意見を直接すべて汲み取って、判断して実行まで移せるダイレクトさ。みずたに伝われば「伝わった」とお客さんが認識できるシンプルさ、そこに安心感が必ず在る。それを信じてやっている。

それとわたくしは、嘘をつかない。本当のことしか言わない。社会に蔓延している、立て前もお世辞もおべっかも、すべて嫌いだ。今日も安いイイネが飛び交っている。1クリックで繋がりを保てる程度の関係性なのだな、と思いつつうつろな目でそれを眺めながら、「ソーシャル」ネットワーク、とはよく言ったものだな、と思う。

本心しか語らない制作者と生で意見を交わしながらつくるウェブサイト。計画なんて数多存在する道の一つであって、相手の反応をみながら考え判断してジャズの即興のようにより良いものを組み上げる。デザインもシステムも。わたくしにならできる。信頼があれば。やはりこれがわたくしの価値。大丈夫。間違ってない。

残念ながら、わたくしにインフルエンサー的な影響力はない。それは申し訳ない。持とうとも思わない。ただ、つくったサイトに対する愛は負けない。何人でかかって来ようがな。


まだ蝉が騒がしいころ、汗でびしょびしょになりながら、ある瞬間ふっきれて仕事を断りまくった。仕事が来なくなるんじゃないかという不安とか、嫌われてしまうんじゃないかって恐怖とかあったたけど、集中するために、そうした。申し訳ありません。

そのかわり、待たせているという重圧が減り、疎かになっていた開発環境を一新したり、自分のフレームワークをアップデートしたり、本を買って新しい知見を得たり、と余裕が出来た。新たな武器も手に入れた。またつくるのが楽しくなった。新しいことに挑戦するのは楽しい。


その新しい武器をつかってできたサイトがこれだ。
Akihito Nakataniさんとあーだこーだと、サイトだけでなくコピーからロゴからサイト名まで一緒に色々考えた。まだコンテンツも揃ってないし、写真も今ひとつだけど、これから育っていけばきっと良い場所になる。ふだん遊ばない人たちのところまで届いて欲しい。みんな遊ぼう!
明史さんとは師匠が同じなので、すぐに仲良くなれた。
それも嬉しかったな。

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🎊 thank you !!!